Design concept

「ふくいの伝統的民家」に認定された築120年の古民家。

その趣ある構造を活かしながら、現代の暮らしに合わせて機能性と住み心地を高める再生を行いました。

玄関上にあった“つし”と呼ばれる屋根裏の物置空間は、思い切って開放し、

リビングに吹き抜けのような広がりと光をもたらす空間へと再構築。

梁や柱の力強さはそのままに、空気の流れと視線の抜けが生まれ、

古民家ならではの重厚感と、現代的な開放感が共存する住まいとなりました。

この家は、時間を重ねた素材と、これからの暮らし方が響き合う、

“記憶と未来をつなぐ”再生の住まいです。