Design concept

お寺に隣接する“厨”としての歴史を持つ住居用建物。

良質な材と意匠が息づくこの古民家を、

日本の伝統的な技と素材を活かしながら、丁寧に再生しました。

手を加えるというより、“損なわずに整える”という姿勢で、

空間の美しさと構造の力強さを引き出しています。

輪の建築が持つダイナミックな骨格はそのままに、

現代の暮らしに寄り添う機能性をそっと重ねることで、

祈りのそばにある住まいとしての静けさと、

暮らしの芯にある強さが、美しく響き合う空間となりました。