杉の床と家事がしやすい動線を求められたお家です。実は、家事がしやすい動線と一言でいっても、家事の流れにはその人なりの癖のようなものがあったりします。一般的に家事がしやすいとされる動線が、必ずしもお施主様にとって家事がしやすいわけではありません。おそらく家事の癖のようなものは、これまでに住まれた実家や賃貸などの間取りなどが影響して、知らず識らずできているものなのかもしれません。ですから、松田工務店では「家事がしやすい動線」のようなものを求められたときは、お施主様の癖がないか、普段の家事の流れなどを丁寧にお伺いするようにしています。普段の家事の様子を愚痴とかも含めてお伺いしているうちに、家事の癖が見えてきたりすることが多いのです。
実際にお伺いしていると奥様は、料理と洗濯を同時並行で進められることが多いことがわかりました。そこで、キッチンとサニタリールームを隣接させることを念頭に間取りを試行錯誤していきました。
お食事はかしこまった感じではなく、気楽に食べたいということで、キッチン前にお店のようなカウンターを取りつけ、一段高くした畳コーナーを椅子として食事ができるようにしました。畳コーナーでもちゃぶ台で鍋などすれば、昔ながらの日本らしい気楽な食事が楽しめそうです。