こんにちは、松田工務店の青山です。今回は断熱工法や湿気対策についてお話したいと思います。
お客様より、よく質問をいただく話しです。ビルダーさんごとに様々な工法があって、よくわからなくなってしまう方もいらっしゃると思います。今回は、その大枠についてです。
家づくりのヒントになれば幸いです。
断熱材とは
そもそも、断熱材とは、人間でいうと洋服みたいな役割です。
セーターのように風通しが良いと、蒸れませんが、風が強いと寒いです。
一方、ダウンジャケットのように雨風に強い一方、汗をかくと、中が蒸れます。
つまり、断熱材などでどのように家を守るかが、ポイントとなります。
今回は、内断熱、外断熱という点に絞ります。
「 右:外断熱 左:内断熱 」
内断熱とは?
・断熱材は柱や間柱の隙間に入れられる
・建物の軸組や構造材の部分は全く断熱されない
・軸組や構造材に湿気ができることもある
・建築コストは一般的
・外断熱に比べて気密がとりにくい
一般的な内断熱のメリット
・工事費は外断熱より安い
・外壁は厚くならない
・施工が容易である
一般的な内断熱のデメリット
・施工が悪いと結露が起きやすい
・気密性は外断熱よりは悪い
外断熱とは?
・断熱材が構造物(柱や間柱)よりも外側にあり、断熱材は外壁仕上げ材のすぐ裏に通気層を挟んで設置される
・建物全体を断熱材で包む
・防湿性が高い
・建築コストが割高
・内断熱に比べて気密がとりやすい
一般的な外断熱のメリット
・結露がおきにくい
・構造体を覆うため気密性が高くなる
・柱などの構造体が保護されることになるので痛みにくい
一般的な外断熱のデメリット
・工事費が多少高い
・外壁が厚くなるので、敷地廻りに余裕がほしい
・断熱材の上から外壁材を留めるので、地震などの時多少不安
・高気密高断熱になりやすいので換気計画が必要
湿気対策
外断熱か内断熱を選ぶなら、防湿と予算・地域を考えることが大切です。
北海道や東北などの寒冷地では外断熱が有効に働きますが、
福井県では内断熱でも問題はないと思います。
ただ、施工性が悪いと、壁内で「結露」を起こす恐れがあるので、注意です。
「透湿性のある断熱材の内部結露」
「一般的な透湿性のある断熱材と外壁通気工法」
内断熱を選ぶなら、防湿・地域・断熱材の種類を考えるのが重要です。
①壁内結露しにくい工法なのか?
②湿気に強い断熱材なのか?
③防湿シートはどんな仕様なのか?
④どんな内装仕上げなのか?
ぜひ、ご検討中のビルダーさんに説明してもらってください。
ちなみに、当社がご提供できる特許工法COCOシリーズは外断熱に該当しますが、さらに柱間内にもう一つ断熱層を設けていて「ダブル断熱」となります。
湿気対策もできた優れた工法になります。
高気密高断熱にご興味がある方は、当社のスタッフまで、ぜひお問合せ下さい。
クリック➡「特許工法COCOseries」