優しい木の雰囲気に包まれた家、そして県産材を使った広いリビングをご希望されました。広いリビングのために間取りとして広い部屋を用意することは難しくありませんが、ただ広い箱を用意しても暮らしをどうレイアウトするか悩んでしまうものです。そこで普段の暮らしぶりや理想の暮らしについて丁寧にお伺いしていると、家族とつながったまま仕事をしたり、子どもの勉強を見たりしたいとのご要望が浮かび上がってきました。
そうした多用途に対応したサードスペースとして、キッチンの目の前のリビングの一角に畳コーナーをつくりました。畳にすることで目線が低くなり、ご要望通り、リビングの開放感を損ないません。お忙しい奥様も快適に家事ができるよう、キッチンの後ろには水回りをまとめています。
リビングの真ん中に位置する太くて丸い大黒柱は、数寄屋造りを受け継いでいることを象徴しています。