「自分たちでも木の雰囲気のある自然素材の家を建てられますか?」
はじめにお施主様から頂いた質問です。たしかに、無垢の木をふんだんに使った自然素材の家は、長期的なメンテナンス費用が抑えられるものの、新築時の材料費としては人工建材の家よりどうしても高くなります。木が好きだがコストも抑えたい。松田工務店では、自由設計の羅針盤として方向性を定めたコンセプトをもとにプランニングしていくことで、このニーズを満たせるようにしました。今回は「松田の数寄屋」が選ばれました。そのうえで、コストとご要望のお客様が最も喜ぶバランスを見つけ出すのがプランナーの腕の見せ所です。
ご要望を丁寧にお伺いしていき、キッチンからリビングと和室を見渡せ、また、客間としても和室を使えるよう玄関から和室にもリビングにも入れるような間取りにしつつ、全体をコンパクトにまとめていきました。
一番のご要望であった木の雰囲気を十分に感じてもらうために、床を木目の印象的な無垢の国産杉で敷き詰め、天井には化粧梁を敢えて見せ、柱も積極的に見せるようにすることで、家のどこにいても、常に木の存在を肌で感じられるように設計しました。