古民家改修での床下の木の腐朽とその対策

こんにちは。

松田工務店の宮下聖士です。

 

今回は、古民家改修を行う際、家を長持ちさせるために必要な、床下の湿気対策についてお話させていただきます。

 

古民家改修の現場では、建物の解体を行うと、柱の根本が腐っていることが多々あります。

 

原因には、主に腐朽とシロアリの二種類ありますが、今回は腐朽についてピックアップしてお話させていただきます。

 

 

徒然草にも「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」とあるように、湿度の高く日射が強い日本の古民家は、間仕切りを少なく、開口を大きく設け、家の中の風通しをよくするように造られています。

 

しかし、見えない床の下は、湿気が溜まりやすくなっています。

それは、土からの湿気が直接上ってきているからです。

 

土は雨水などを吸い込み、湿気を放出しています。

土地によっては、昔は水田だった、水みちがすぐ下にある、など、少し掘っただけで水が湧いてくるような状態の物件もあります。

 

建物の床下は、湿気が溜まりやすい上、定期的なチェックを行いにくい場所ですので、しっかりとした対策が必要となります。

 

 

 

それでは、対策より先に、木材がなぜ腐るのかについてお話しさせて頂きます。

 

そもそもなぜ木材は腐ってしまうのでしょうか?

 

湿気を含んでふやけてしまっているわけではありません。

原因は、「木材腐朽菌」が悪さをしているからです。

 

木材腐朽菌は、特に湿気の多い場所で繁殖し、木の主成分である、リグニン、セルロースといった成分を分解してしまいます。

 

・温度 3〜45℃、特に30℃前後

・水分 湿度が85%以上、木材中の水分が25%〜150%

・酸素 繫殖には酸素が必要

・栄養 木材の主成分であるリグニン・セルロースなど

 

以上の4つが当てはまる場所は、木材腐朽菌が繫殖しやすい、つまり木材が腐りやすい場所といえます。

古民家の床下のような湿度の高い場所は、木材が腐りやすい環境にあるのです。

また、湿度の高い場所はシロアリの被害も受けやすいため、湿気対策が必要になります。

 

 

それでは、床下に湿気が溜まる原因と、その対策として、いくつかの例を挙げさせて頂きます。

 

・土が床下に現れている。

先ほど説明しましたように、土からは湿気が放出されています。

床下に土が現れたままですと、床下の湿度を下げることは難しいです。

 

対策として、湿気を通さない土間シートを土全体に隙間なく敷くことで、土からの湿気が登ってくるのを防ぎます。

その後、土間シートが破れないようにするため、コンクリートを打設します。

・床下の通気がされていない

床下は湿気が溜まりやすいため、通気を良くする工夫が必要となります。

しかし、古民家では、通気できる場所が獣止めの板などで塞がれていたりすることがあります。

 

対策としては、格子状の獣止めにすることで、床下の通気ができるようにします。

 

また、柱が部屋の中に現れている真壁は、木材の腐朽を常にチェックすることができるので、古民家改修の際、間仕切り壁を増やす場合にも、大壁にせず真壁にすることは木材の腐朽対策として重要です。

 

 

地域や建物の種類によって、状態は変わってきますので、改修の計画を立てる際には、それぞれの建物と、お客様のご要望にあわせた湿気対策を立てていきます。

 

 

湿気対策を行うことで、腐朽やシロアリの予防の他にも、カビ臭さや、じめじめとした部屋の湿度の対策にもなります。

お家の改修をお考えの際には、耐震や断熱、暮らしやすい間取りの他にも、湿気への対策も是非ご検討ください。

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